【未来語り】虹のビッグウェーブ〜りょうの物語〜

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いつもの朝

2032年2月26日木曜日。

今日も冬空、一歩外に出れば、吐く息が白い。

娘を学校へ送り出し「にじいろ工房」へ

出勤する。

少しだけ換気したら、腕を大きく頭の上へ

両手のひらを組んでストレッチ。

ついでに首、肩もグルグル回して

大きく息を吐きだした。

「さ!今日も始めますか♪」

温かいコーヒーを淹れ

いつもの定位置に座りジャーナルタイム。

決起会

すぐ頭に浮かんだのは

昨日の「決起会」の光景。

会場を埋め尽くす色とりどりのアートと

皆のビッグスマイル。

どれ一つとして同じものはない

個性豊かな「色遊び」を一人一人が

誇らしげに掲げている。

会場をグルリと囲む様子は

まるで虹色の海のようだった。

圧巻のその光景に、胸の底から

熱い涙が溢れたとき

虹色の海が大きく波をうちはじめ

「おめでとー!」と響き渡った。

生みの苦しみ

思い返せば、7年前。

お母さんの看病と自分の仕事

家族の生活アレコレで

「大きなことはできない」

「予定が立たない」

「リスケばっかり」

本当は動きたいのに、セーブしていた頃が

一番、苦しかった時期かもしれない。

あの頃、お母さんの闘病生活を支えるため

出来る限りのことをやった。

苦しいこともあったけど、最後のあたり

何かが吹っ切れたようで

「色遊びのレッスン」認定講師を全国に作る!

「色遊びのレッスン」を広げて

社会に価値提供する!

そう覚悟が決まったのは、確か2024年10月頃。

決めたは良いが、お金がない。

組織化の知識もない。

やらなきゃいけないことは沢山あるのに

頭も手も回らない。

認定講師の皆に投げかけては迷って

修正して、考えて。

そのうち「全部自分でやる」ことを手放して

人に甘える、助けてもらうようにしたら

楽になったんだ。

創業に向けて運営メンバーを募って

動き始めた頃、お母さんが旅立った。

「株式会社 いまここから」

四十九日明け、2025年2月25日を

創業日に決めた。

おかげさまで

最初は50人の認定講師。

それが今や、2,000人を超えるほど。

ここまで大きく育てられたのは

みんなのおかげ。

特に最初の50人。

創業時のメンバーには、本当に救われた。

このメンバーから、1人、また1人と広がって

老若男女問わず、色んな方面へと

発信できる力がついていった。

これまで仕事に夢中になって

我武者羅にやってきたけど

案外、旦那とも上手くやってこれたんじゃ

ないかと思う。

たくさんの運営メンバー、十人十色の

認定講師と切磋琢磨していたら

旦那のアレコレなんて「可愛いもんだ」

そう、思えるようになった。

世の中、色んな人がいて、人それぞれだもんね。

娘たちは「ママ頑張って~」なんて言いながら

自分のこと一生懸命やっていて

ホントえらいねって思う。

時々、助けてくれるしね。

女同士で良かったよ。

至らないところもいっぱいあるけど

愛情だけは、しっかり伝わっていると良いなぁ。

伝えていかなきゃね

運命共同体の「家族」だからね。

いまここから

時計を見たら、もう10時。

今日はこの後、2号店のアトリエで

アートの入れ替え作業がある。

近郊メンバーが集まって

3月テーマの「色遊び」作品を飾るのだ。

イベントの打ち合わせも、入っている。

あぁ、今日という一日も、最高だ。

すっかり冷めたコーヒーカップを片付けて

足取り軽く、工房から出た。

朝とはうって変わり、少し日差しも温かい。

上を見上げれば、真っ青な空に彩雲を見つけた。

ふと「りょうちゃん」と、呼ばれた気がした。

「やればできる子」

お父さんがいつも、笑って言ってくれた言葉。

お母さんは「好きにしなさい」ていう

タイプだけど

今の私をみたら、なんて言うかな。

「あんたはもー!家族は大切にしなさいよ。

体に気をつけるんよ」

いつものように、仕方なさそうな顔して

言ってるかもね。

まだまだ、これから。

いま、ここからまた、始めよう。

〜りょうの物語〜

【どんどん進め 仲間と共に

 優しく根付き 喜びあふれだす】

writing by みらい

片目で生きる3児のママ保健師

独立開業に向けて、日々、奮闘中。

Instagramで発信しています🌻

あなたの貴重な時間を使って読んでいただき、ありがとうございました♡

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