私は15歳で右目を強打して、光を失った。
20歳の頃には左目も視野欠損が見つかって
緑内障と診断された。
緑内障は、完治させる治療法がなく
進行すると失明する可能性がある病気。
診断された頃は、看護学校も卒業していたので
診断名が意味する重さを、すぐに理解できた。
小さい頃から「お絵描き、色塗り」が大好き
1人の世界で、自由に楽しめる時間だったのに
「もしかすると、視えなくなるかも」
どうせ、出来なくなるなら…
そう思うと、絵を描くことが怖くなってしまい
社会人になる頃には
すっかり、お絵描きから遠ざかっていた。
そんな私が、色遊びのレッスンを知ったとき
「やってみたい!」と思えたのは
鮮やかなパステルが、指で広がっていく
光景に、目を奪われたから。
・筆がいらない(手軽に出来る)
・細かい作業がない
・指の感覚で、出来てしまう
・視野が狭くなってもギリギリまで
楽しめるかもしれない
これなら、私が始めても、良いかも。
直感的に、そう思ったのだ。
みんな違って、みんなイイ
〜 Chapter3 separate 〜
『色を分ける』
色と色が混じらないよう
ハッキリしっかり、分ける。
separate (色を分ける)という課題から
ちょっと深いテーマで考えてみる。
一つの空間をパッキリ分けて塗ると
お互いの個性が際立ってくる。
あら、あなたの紫、瑞々しくて素敵ね♡
あなたのピンクも、温かくて好きよ♪
そんな会話が出来る世界なら
どれだけ生きやすいだろう。
「障がいは個性だよ」と
キレイな言葉をかけられても
「ふつう」と「障がい」
キッパリ、ハッキリ区別される世の中
障がい者という言葉は、いつまでも違和感。
ただ「違うだけ」という価値観の人は
まだまだ、少数派なんだろう。
人と違うことを、してはいけないよ
皆がやるから、自分もやる
それが、当たり前に染み付いてるけれど
よくよく考えたら、絶対そんなことはなくて
うちには3人の子どもがいるけど
同じ環境で同じように育っていても
三者三様、反応も成長の仕方も全く違う。
違うからこそ、たった1人の私だし
たった1人の、大切なアナタなのだ。
相性が良さそうな、組み合わせ
全く、正反対な色同士の組み合わせ
違うもの同志、どう合わせたって
一つ一つの色に良さがあって
みんな違って、みんなイイ!
アナタと私は違うけど
人は、違うからこそ、生まれてくるんだよ
子どもたちには、そんな風に伝えていきたい。
〜みらい〜
片目で生きる3児のママ保健師(現役公務員)
独立開業に向けて、日々、奮闘中。Instagramで発信しています。
あなたの貴重な時間を使って読んでいただき、ありがとうございました♡