ドン底の経験が、光になるって本当?
「人生、楽ありゃ苦もあるさ」
おじいちゃんがよく観ていた、水戸黄門。
私が人生に苦しみをもったのは、15歳。
貧血で倒れたとき、恐らく右目を強打して
父が怖くて言えずに放置。
その結果、手遅れの網膜剥離で失明した。
私の世界は、ガラガラ音をたてて崩れていき
「死んでもう一度、やり直したい」
そう思うものの、行動にはうつせなかった。
右目の視力は、二度と戻らない残酷な現実。
21歳で左目も視野欠損、緑内障の診断を受け
孤独と不安の暗闇を、一人で歩くこと12年。
苦しみの渦中では、それが光になるなんて思えない。
〜 Chapter6『sparkle』〜
「sparkle」のテーマ「私が色をリードする」
伸ばすところ、触らないところ
意図して拡げていくことが、めちゃくちゃ難しい。
キラキラ輝く海面。
深い青が心の「闇」とするなら、白は「光」になるだろう。
「闇」を伸ばしすぎると水面がなくなり
「光」を伸ばしすぎても、平たいぼんやりした海になる。
私の「sparkle」第一号では
ちょっと伝わりにくいので
RYO先生の「sparkle」を見てほしい。
深い青と白のコントラストが美しい。
煌めきは、深い青(闇)があるから成立している。
私にとって、視力障がいは闇であり
コンプレックスでしかない。
こんな不安や恐怖に「有り難い」なんて、とうてい思えない。
そんなドン底を彷徨っていたけれど
今、家族と過ごす時間で安心感に包まれて
ようやく光に変えることができた。
闇があってこそ光が際立ち
キラキラな“ひかりの粒”も活きるんだって
今だからこそ、言えるようになった。
人生楽ありゃ、苦もあるさ。
今この瞬間、どの感情を引っ張るの?
どの感情を選んで、生きたいの?
私は視力障がいをもった人生を「幸いだ」と思って、生きていこう。
意図して色を選ぶように、感情を選ぶ。
人生をリードし、思うように舵をとる。
暗闇から這い上がる術を、持たせたい
私は暗闇に落ちて這い上がったけど
子どもたちは、どうだろう。
自分のドン底時代を支えてくれたのは
日記、お絵描き、ピアノと音楽、アロマ、お守り石。
親に助けてもらえたら、良かったんだろうか。
だけど、そんな親子関係ではなかったから
私は「自分のご機嫌とり」が上手くなった。
闇だと思っていた視力障がいだけど
失明したから、自分と真剣に向き合った。
人生の舵をとるために
私には、重要なエッセンスだったようだ。
この先、子どもたちもきっと
大なり小なり、人生に悩むときがくるだろう。
暗闇に落ちて這い上がった人間は、強い。
だから落ちる時は、とことん落ちれば良いと思っている。
ただ、私のように「孤独」を抱えてほしくはない。
落ち込んでも切りかえられる術を
自分の人生を、意図してリードできる力を
子どもたちが身につけていけるよう
でっかい「安心感」で包みたいと思う。
(と言いつつ、まだまだ修行中の母親)
〜みらい〜
片目で生きる3児のママ保健師(現役公務員)
独立開業に向けて、日々、奮闘中。Instagramで発信しています🌻
あなたの貴重な時間を使って読んでいただき、ありがとうございました♡